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11年ぶりに天皇陛下へ献穀!! 新嘗祭(にいなめさい)献穀へ向け「御田植祭(おたうえさい)」執り行われた

2021年06月07日

(献穀者の畑嶋さんと早乙女たち)

(笑顔の早乙女たち)

 

 

 

 

 

 

 

 胆振管内の厚真町では5月25日、新嘗祭へ献上する献穀米の「御田植祭」が厚真町東和の畑嶋賢蔵さんの水田で執り行われ、関係者ら約50名が参加し出来秋に期待を寄せました。平成22年にも厚真町富里地区の石井勉さんの水田で実施され今回で11年ぶり6回目をかぞえ、厚真町では明治・昭和・平成・令和にかけて4つの元号で行われたことになります。新嘗祭とは、天皇陛下が新嘉殿において全国各地から献上された新穀を、皇祖はじめ神前に供え天皇陛下自らも新穀を食べることでその年の収穫に感謝する祭典で、宮中恒例祭典の中で最も重要なものとされています。

 御田植祭当日は朝方から降り続いた雨が上がるも曇天が続く中、水田の脇に設けられた祭壇で令和3年新嘗祭献穀「御田植祭」が執り行われました。御田植の儀では耕作長の畑嶋さんが清められた斎田へ鍬入れをしたほか、田長(たおさ)の宮田広幸組合長から宮坂尚市朗厚真町長をはじめ、各関係団体関係者や早乙女らへ清められた早苗(さなえ)が手渡され、それぞれ手植えされました。御田植の儀が納められ神事が終了しました。今回斎田が設けられたのは、平成30年に発生した北海道胆振東部地震で導水管が破損し、修繕のため2年間田植えが出来ずにいた水田が復旧されたことを受け選定されました。

 田長の宮田組合長は「現在、震災による被害の復旧作業が進んでおりますが、この御田植祭を機に水田の完全復興のシンボルとなればと思います」とあいさつしました。

 献穀者の畑嶋さんは「まだ1つ目を終えたという気持ちで、これから管理を徹底し出来秋を迎え天皇陛下へお持ちできたらと思う」と意気込みを語りました。

 畑嶋さんは今年、水稲31㌶(内訳、ゆめぴりか23㌶・ななつぼし7㌶・えみまる1㌶)、麦2㌶、大豆2㌶、ブロッコリー1㌶、緑肥2㌶、導水管工事による未作付け7㌶、合計45㌶に作付けを予定しています。

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