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鹿侵入防止柵再設置

2019年05月10日

 胆振東部地震により大きな被害を受けた厚真町では、4月23日から5月5日にかけて本年度の営農再開に向けて、鹿侵入防止柵の第一次仮設置作業を行いました。
 厚真町内には水稲や畑作など多くの農作物が生産されていますが、近年では鹿による被害が絶えません。9月6日に発生した胆振東部地震では、土砂崩れなどにより全長46kmにも及ぶ鹿柵フェンスが倒壊したことで、国の鳥獣被害総合対策事業の補助金を活用し、被害を受けた鹿柵の再設置が決定しました。
 今回の作業にあたったのは幌内、吉野、富里、宇隆、高丘、東和の6地区で、厚真町の生産者をはじめ、町職員やJAなど各農業関係団体のほか、数多くのボランティアの協力の下仮設置が進められました。
 作業は、連日8時30分頃から17時まで3~4班体制で行われ、1班10人程度で構成し、4㍍間隔で設置された高さ2㍍の支柱へ漁網タイプのネットが手際よく取り付けられていました。また、天候の変化や気温の寒暖差に見舞われる中でも、作業は順調に進み第一次仮設置作業は5日に終了となりました。
 地元の生産者は「各関係機関の方やボランティアの方が応援に来て頂いたこと、そして国からも助成してもらったことで鹿柵の設置が早期に出来てとてもありがたい」と感謝の気持ちを述べました。
 このほか厚真町内の美里や朝日など4地区では、農作物の作付け後となる6月から第二次仮設置作業が始められ、幌内、富里、高丘地区の一部でも収穫を終えてからの設置が予定されています。

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