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今年も宜しくお願い致します

2018年01月01日

謹んで新年のお慶びを申し上げます

 

とまこまい広域農業協同組合
代表理事組合長 秋永 徹

 昨年の春先には強風被害も一部あり、収穫期には降雨の影響もありましたが、水稲の作況指数は胆振103となりやや良、低タンパクの比率が過去最高となる高品質の生産となっています。畑作物は総じて平年作以上で価格も計画を上回りました。そ菜園芸部門は総じて豊作基調となりましたが、一部品目で価格下落もありました。生乳はプール乳価が上向き、コントラ組織「(農)らくのう」も本格稼動し、作業量も拡大しております。和牛素牛価格は前年に比べやや低下していますが好価格を継続しております。豚枝肉価格は好調で推移しました。対策費を含んだJA販売計画136億円に対し140億円の見込みとなっており、3年連続で140億円台と水稲8年連続平年作以上となりました。

 「北海道550万人と共に創る力強い農業と豊かな魅力ある農村」の実践として、10月には准組合員を対象に苫小牧の日胆農業会館で3回目となる地産地消交流会を開催し、9月には厚真町内でいもの収穫体験や安平町はだしの広場で少年サッカー大会を開催し共に農業理解、農協事業理解、食育活動の一助となりました。

 政府の意向と連動した日銀のマイナス金利政策の継続は、JAの資金運用利回りの低下、共済商品の利回り低下に直結し信用共済事業の収益低下が今後も予測されるなか、農協改革の一環による公認会計士監査や内部監査体制の強化などにも対応しなければならず、厳しい事業推進体制の再構築や農業生産現場の生産性向上や担い手の参入促進に取り組むことが重要な課題となっております。

 一方、貿易交渉に関しては、日本が主導しアメリカ抜きのTPP11や、日EUのEPA交渉が大筋合意し、特に酪農製品、豚製品の輸入が懸念されます。水田政策においては本年度より産地交付金等は継続されるものの、国は生産調整による米の需給調整への関与をやめ、7,500円の所得保障も廃止されるので、安定生産に向けた長期的展望に立つ政策を訴えております。

 本年はJAの中期計画「JAプランⅥ」の策定年ではありますが、この難局を乗り切るため、組合員の皆様がJAに結集され、更に女性農業者の正組合員加入を通してJA事業への参画もお願いし、系統組織の基本である「絆」を大切にしながら役職員と共にまい進することをお願いしながら、豊穣の秋と皆様のご健勝を心よりご祈念も申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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