青年部・女性部

【広域】研修会を開催しました

2019年01月25日

 JAとまこまい広域青年部は1月23日、厚真町にあるJA本所で「震災からの農業の復興」をテーマに研修会を開催し、講師として栗山町で和牛繁殖を行う菅野牧園の菅野義樹さんと厚真町のハスカップファーム山口農園の山口善紀さんをお招きしました。

 中澤和晴青年部長は開催に先立ち「震災を乗り越えた方と今まさに乗り越えようと頑張っている方の想いや経験を学び、1日でも早い復興に向けて積極的に意見を交換し交流を深めよう」と部員に呼び掛けました。

 菅野さんは福島県飯館村で15代続く和牛繁殖農家の経営移譲を控えた、2011年の東日本大震災で被災。福島第一原発事故による避難を余儀なくされた当時の様子を振り返りながら、北海道で和牛繁殖農家として再出発した現在の心境を話し、「自分の身に降りかかった出来事をしっかりと受け入れることで、自らの糧にすることができる。大きなピンチも自分次第で大きなチャンスに変えられるので、仲間達と共に復興に向けて頑張ってほしい」とエールを送りました。

 山口さんは胆振東部地震以降、地震の町として厚真町が日本全国に知れ渡ったことに悔しさを募らせ、各地の催事に精力的に出店。苦境の最中にありながら、厚真産ハスカップを使用したスイーツを販売する姿はマスコミでも取り上げられました。山口さんは「自分の夢が周囲の人の夢や希望となり多くの仲間が集い築き上げた日本一のハスカップ産地としての誇りや希望を取り戻して欲しかった」と自身を突き動かした仲間達への想いを明かし、「ハスカップをきっかけに厚真町の米やかぼちゃ、イモなどの美味しい農作物を知ってもらい、町興ししたい」と現在の目標を教えてくれました。

 講演後には、グループに分かれて復興に向けて話し合い、「大変な時だからこそ、仲間と交流し息抜きできる場が重要」や「不安なく営農再開できるよう支援し続けて欲しい」といった声が挙がりましたた。

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