広域花卉(苫小牧・追分・厚真)お盆需要出荷最盛期
2021年08月11日
JAとまこまい広域は8月に入り、お盆需要に向けた花卉収穫の最盛期を迎えました。広域管内には旧農協時代から続く、苫小牧花卉生産組合(苫小牧の花)、追分花卉生産組合(おいわけの花)、厚真町花卉部会(あつまの花)花卉生産組合の3団体が現在もそれぞれ活動しており、8月のお盆需要と9月の秋彼岸需要をメインに作付けしています。
苫小牧の花は、主に小菊やグラジオラス、ソリダコなど様々な品目が露地とハウスによって栽培され、5月中旬から11月中旬にかけて札幌や旭川など道内へ出荷されます。斉藤謙吉組合長は、「7月の高温と干ばつの影響で出荷が前倒しされたことに加え、特に露地栽培では高温障害が発生し開花が抑制され、お盆需要に出荷数量を確保できない。天候には敵わない」と話しました。
おいわけの花はハウス栽培でトルコキキョウやカスミ草、鉄砲ユリが5月中旬から11月中旬にかけて札幌へ出荷されます。水橋勉組合長は「品質を落とさないために、自分たちのできる範囲の面積で作付けしているので、多くのお客さんに楽しんでもらいたい」と話しました。
最後に、あつまの花はカーネーションをはじめマム(洋風菊)、シネンシス系のデルフィニウムを中心に作付けされ、通年を通して道内外へ出荷されます。桐木洋光部会長は「この暑さの影響で難しい管理となっているが、1本1本丁寧に管理し高品質な花卉をお客さんへ提供していきたい」と話しました。団体それぞれ異なる品目が作付けされ、道内外の市場を通して消費者に届けられています。