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規模縮小し軽舞熱送り開催,五穀豊穣祈願する

2021年08月11日

(神社での奉納太鼓)

 厚真町軽舞地区で7月30日、厚真町指定無形民俗文化財の「軽舞熱送り」が開催されました。毎年、厚真町軽舞地区では7月下旬に太鼓の音を雷に見立て病害虫を追い払うことで上地区から下地区にかけて住宅前などを巡り五穀豊穣を祈願しています。
 1902(明治35)年、厚真町軽舞地区では水稲がいもち病に罹病し、大きな被害が出たため地区に多く入植していた富山県出身者が故郷の豊作を祈願する「熱送り」が伝承されました。熱送りは江戸時代から続いている農家による行事で、五穀豊穣を祈願したのが起源とされています。
 新型コロナウイルス感染症拡大を考慮し人員を例年の約3分の1へ縮小し、巡るカ所を16カ所から9カ所へ減らすなどして対策を講じて執り行われました。本来であれば6月第3週日曜日において、厚真町で例年開催される「あつま田舎まつり」の中でも披露されていますが、今年は北海道においても新型コロナウイルス感染症が拡大していることを受け延期となり、祭での開催に関しては未定となっています。

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